脳が知っている怒らないこつ【本の感想】
- 2019.10.19 [更新日]2020.04.29
- 読んだ本(心と体)
- アンガーマネジメント, 怒りのコントロール, 脳科学
私なりの捉え方、感想を交えながら、新たな気づきなどについて書いています。体系的な書評・レビューや要約ではありません。本に載っていることでも、それまで知っていたことは書いてない部分もあります。
読むだけの本はインプットではなく、「ゼロプット」。書くことが大事なのでアウトプットします。
本の目次
プロローグ なぜ怒ってはいけないのか?
怒らない人は聞く耳を持っている。
怒りを爆発させない技術
他人の怒りに感染しない
イライラさせられる人への接し方
怒らない人がやっている毎日の習慣
脳の枝を伸ばして、怒りの回路をリセットする
エピローグ 穏やかなあなたにできること
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脳番地という考え方
怒りとは、本来、苦手を伝えることが自分を守ってくれるもの。
この考え方は、私が好きな対人関係療法の水島広子精神科医や巷で流行のアンガーマネジメントと同じ考え方。
面白いのは、著者が提唱する考え方「脳番地」
著者は、脳内を8つの番地に分けています。
①思考系脳番地・・・情報をベースに決断したり、実行したりする領域。
②伝達系脳番地・・・発話や言語の操作を行う領域。
③理解系脳番地・・・情報を理解する領域。
④運動系脳番地・・・体を動かすことを脳に集積させる領域。
⑤聴覚系脳番地・・・耳で聴いたことを脳に集積させる領域。
⑥視覚系脳番地・・・目で見たことを脳に集積させる領域。
⑦記憶系脳番地・・・情報を覚えたり、思い出したりするときに使う脳番地。
⑧感情系脳番地・・・喜怒哀楽などの感情を表現するのに関与する領域。
そして、私達が怒るのは、概ね上記の各番地が「対応できない!」となった時なのだそうです。
怒っていると脳が成長しない
なんと怖い言葉。
「分かった」「できた」感じる瞬間に、脳の神経細胞を繋ぐネットワークが伸びる。つまり脳が成長するのだそうです。
しかし、怒っている人は、前述のように「対応できない」「困った」と思っている訳ですので、脳の成長を阻害します。
また、怒りのストレスから脳圧が上がることも脳にとっては、パフォーマンスを下げるため、怒っていると脳が成長しない。
ということです。
左脳優位な人は聴く耳が持てない
この文章を読んで。。。。
あぁ。。。私のことか^^;
と思いました(笑)
前述の「聴覚系脳番地」が発達している人は、怒りにくいのだそうです。
つまり、「聴く耳」を持っているから多様性や人の意見を聴く事ができるんですね。
この「聴く耳」に関しては、左脳派か右脳派かも関係するそうです。
左脳が強く働き過ぎる人の特徴として、こんなことがあげられていました。
- 言葉尻に敏感に反応して怒る
- 舌鋒が鋭く口うるさい
- 自説にこだわりを見せる
- 違う意見を言われるとすぐ反論し、攻撃的になる
- 負けが許せず、閉じこもる
- 突然、会社に来なくなる
最後、2つ以外は「私か…」と思いましたが^^;
ここで左脳と右脳の働きの違いをば。
左脳は、主に言語系の情報を扱い、右脳は主にイメージなど非言語の情報を処理します。そして、右脳と左脳の間には、脳梁という、神経細胞同士をつなぐ、神経線維の橋が架かっています。
そう。そう。そう。。。。私は、言語系がかなり発達しているのです。
WAIS など知能検査をすると、言語能力は、一般人の1.5倍あります。言葉が溢れ出る感じです。文章を書くのも読むのも早いです。
気を付けなくっちゃ💦
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まだまだ左脳さんの悩ましいことは続き、、、
左脳さんの得意なこと
- 言語理解
- 自己理解
- 自分を優先させる
左脳さんの苦手なこと
- イメージなど抽象理解(空気を読む含む)
- 他者理解
- 他者とのコミュニケーション
えぇ!!??
だめじゃん。ダメじゃん!私ダメじゃん!!^^;
改善方法も示されていました。
「自分が正しい」と疑わない時ほど「自分を疑ってみるべき」であり、自分と違いう考え方をする人がいるということを念頭に常に置くことということのようです。
「はい。肝に銘じます。」
右脳さんがパーフェクトかというとそういう訳ではなく、右脳さんは、自分より他者を優先してしまいがちなので、自分の声を聴きましょうということでした。
怒った時の対処法
誰でも怒ることはあります。その時の対処法は、
続けない
決めない
進めない
の、3つだそうです。
会話を続けないことで怒りをやり過ごします。決めない。進めない。は、脳圧と関係があります。
怒ると脳圧があがります。血液が脳に集まる訳ですが、それが落ち着くのに30分~1時間かかるそうです。
ですから、その間は、自分は「正常な判断ができない」ということを認識して、判断が必要なことは落ち着いてからするということです。
怒りを感じた時は運動系脳番地を働かせる
怒りを感じた時は、それぞれの脳番地が「対処できない」となっている状態。
その時に良いのが、オーバーワークになっている脳番地以外の脳番地を働かせること。
ぴったりなのが、運動系脳番地です。
腹が立ったら、筋トレ、ジョギング、水泳、ウォーキングなど体を動かしましょう。
脳圧が上がってない時でも、運動は脳に非常に良いのですから、間違いなしですね^^
私も腹が立ちつつ、腕立て伏せしたりしている時ありますよ(笑)
自分に言い聞かせるのも効果的
「対処できない」「分からない」となると、怒りが起こる。つまり、困っている訳です。
そこで、うそでも「できる!」「わかる!」とポジティブワードを口に出してみたり、本当に「過去自分はあれもこれも乗り越えて来たんだからできる」と振り返って納得してみたりすると、脳の神経伝達が上手く行きやすいので、怒りが落ち着いてきます。
怒ってる人が近くにいたら心で実況中継
職場でイライラする人がいる。
たまらないものですよね。そういうときのお勧めがありました。これ結構使えそう。
相手の行動を冷静い「事実化」することです。
課長の目が三角になった。顔が赤くなった。机をたたいた。君の机は散らかってると言っている。
と心で呟く。
うん。感情に巻き込まれず済みそうですね。
男女の脳の違い
左脳派は、怒りやすく、自分本位になりがちということを書きましたが、
女性=左脳が発達
男性=右脳が発達
なんですって!
良かった。私だけ悪い人じゃなくて。女ってそうなんだ「ほっ」^^
男性は、ルール違反が許せないという特徴があるそうです。
まとめ
怒らない人になるためには。
できる。わかる。を感じられるような日々を積み重ね、自分がコントロールできている感覚を持つ。
よく動き、よく運動する。
肩こりなどは改善し、痛みで無駄に脳を使わない。脳への血流も良くする。
他者をリスペクトする。
などです。今日から私もやってみます。皆さんもご一緒しませんか?
著者について
新潟県生まれ。医学博士。加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。株式会社「脳の学校」代表。
14歳のときに「脳を鍛える方法」を知るために医学部への進学を決意する。
昭和大学医学部大学院卒業後の1991年、脳活動計測「fNIRS法」を発見。
現在、世界700カ所以上で脳研究に使用され、新東名高速道路走行中の脳活動計測にも成功。
1995年から2001年まで米国ミネソタ大学放射線科MR研究センターでアルツハイマー病や脳画像の研究に従事。
帰国後、慶応義塾大学、東京大学などで、脳の研究に従事。胎児から超高齢者 まで1万人以上のMRI脳画像とともにその人の生き方を分析。
2006年、株式会社「脳の学校」を創業。脳診断の研究と脳コンサルティングを事業化。
2013年、加藤プラチナクリニック」を開設。ビジネス脳力診断、発達障害や認知症の診断と予防医療を実践している。
近著に、『ゆがみをなおせば、毎日のワクワクを取り戻せる! 脳コンディショニング』(かんき出版)、『アタマがみるみるシャープになる! ! 脳の強化書』『アタマがどんどん元気になる! ! もっと脳の強化書2』『まんがで鍛える 脳の強化書』(いずれも、あさ出版)、
『脳の学校 ワークブック』(ポプラ社)『人生が劇的に変わる 脳の使い方』(PHP研究所)などがある。
改めまして、こんにちは(^-^)
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をモットーに活動している、四国、高知県の山脇文子です。個人~企業まで、コンサルタント・研修やセミナーの講師として出逢った方々が笑顔になるお手伝いをしています。
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