進路選択のポイントは、好きなこと、得意なこと、経済的に成り立つこと、3つの視点

進路選択のポイントは、好きなこと、得意なこと、経済的に成り立つこと、3つの視点

こんにちは。国家資格キャリアコンサルタント・公認心理師の山脇です^^

不登校・引きこもり支援の専門家でもあります。

 

リアルの活動は、高知県高知市を中心に。

オンライン相談やZOOMセミナーは全国の方を対象に行っています。

 

さて、昨日こんなTweetをしました。

 

不登校からの再生の高校

そうなんです。

私は、もう7年ほど、地元高知市の高等学校で週に1回キャリアコンサルタントとして、勤務しています。

 

進路相談担当なのですが、公認心理師(日本で唯一のカウンセラー国家資格)ということもありますし、勤務している高等学校が、不登校からの再生を図る生徒の比率が非常に高い学校であることもあり、進路相談以外にも様々な内容の相談に乗っています。

私が勤務する高校はこちらの太平洋学園高等学校です。

 

太平洋学園

 

太平洋学園高等学校は、「多様な学びを支援する高等学校」として、元不登校の生徒。

発達障害や難病、メンタルヘルス疾患、ご家庭にも配慮が必要など、特別な支援を要する生徒を受け入れ、支援しています。

 

全ての生徒が課題を持っているという訳ではなく、単位制高等学校や通信制・定時制高等学校という部分に魅力を感じて入学する生徒ももちろんいますが、前述のように、元不登校の生徒割合は多く、繊細であったり、苦手なことがあったり、配慮を要する生徒も多いです。

ですから、いきなり進路相談に入れる生徒もいれば、まず、自分の心の不調や特性のことを分かって欲しくて、そのことを相談する生徒もいます。

 

苦しかった生い立ちや、小学校・中学校でのいじめや、教員から受けた仕打ちについて、ドロドロした部分を吐き出すように沢山語る生徒もいます。

そういう場合は、まだ進路決定に余裕があれば、進路の話を進める前に、心を癒す部分をしっかり行い、進路相談を行ったり、進路相談と心のケアを並行して行う場合もあります。

 

これは太平洋学園だから。という訳ではなく、通常の高校でも同じです。

一般の進路相談や、大人の方のキャリア相談でも、進路を決める以前に、心の状態が元気でなくて、前に進めない。進路選択どころではない。という状況であれば、そこのケアも並行して行く必要があります。

 

 

進路決定の3つのポイント

私は、若者の進路相談に乗るときに、3つの視点を大切にしています。

 

やりたいことなんてない。

何がしたいか分からない。

夢なんて自分にはない。

 

そんな風に途方に暮れている若者は多いものですが、その場合、仕事を選ぶポイントとして、

 

好きなこと。

得意なこと。

 

のどちらかを仕事にすると良いよ。と言っています。

もちろん、好きで得意なことであれば、働くのが楽しく、苦しさも少なく働けます。

 

両方重なるものがない場合は、片方だけでも。

片方だけでも見つからない場合は

 

嫌じゃない仕事

続けられそうな仕事

マシな仕事

 

を探してもらいます。

 

プラスして忘れてはいけないのが

 

経済的になりたつかどうか

 

という視点です。ここを私はすごく大事にしています。

 

仕事。と書きましたが、今は高校生は上級学校に進む率がとても高いので、進学の決定も同様の視点を生かしています。

特に学生や学校現場では、「経済的になりたつかどうか」という視点が欠けがちになるので、現実的な部分を理解させるということを、先生方と協力して行っています。

 

相談に乗っていても、「県外の大学に行きます。」と嬉々として語るものの、お家の人と県外の大学に行けるお金が家庭にあるかどうか相談したかと、確認すると、まったく相談してない。ということは日常茶飯事です^^;

県外の大学であれば、学費だけでなく、生活費が必要になること。

 

親が全額出してくれる場合、自分がアルバイトをして助けにする場合。

奨学金を借りないと行けない場合は、借りる金額がどれくらいになって、どれくらい返済しないといけないのか。

 

そんなこともしっかり理解した上で選択をしてもらいます。

今は、奨学金を借りて大学などに進む学生が半数位に上ります。

 

日本学生支援機構 奨学金ページはこちら>>

 

借りるのは構わないと思います。

ただ、覚悟をして借りる必要はあると思っています。

 

勉強も嫌いだし、あんまり真面目に通えなさそうだけど、なんとなくすぐ働くの嫌だから県外の大学に行く。

心の状態が不安定で人との交流も困難で、毎日学校の通えなさそうだけど、なんとなく行く。

 

そういう場合でも、ご家庭が裕福であれば構わないと思います。

しかし、経済的に厳しく、多額の奨学金を借り、軽い気持ちで行き、途中でやめてしまったら、借金が残って、全ての経験が無駄とは言いませんが、なかなか厳しいものがあります。 

 

やっぱり現実感はもちつつ、若者の夢を摘まない支援。

バランスのとれた支援が大事だと思っています。

対話とアセスメントで見つける

さて、好きなこと。得意なこと。

ですが、これは対話でもある程度見つけられます。

 

本人に色々質問をして、好きなことを聴いたり、担任の先生からも情報提供を受けておいて、本人に問いかけてみたり。

好きなことや得意なことについては、嬉しそうに具体的に色々話してくれて、普段は会話が苦手でほぼしゃべらない生徒でも、たくさん話してくれることも多く、先生方や保護者の方にも驚かれることがよくあります。

 

やっぱり好きなことは話すの楽しいですもんね^^

 

もちろん、聴き方にもプロとしてのコツがあるわけですけど。

何より、本人に対して、無条件の肯定的な関心を持って、聴くということですね。

 

会話以外の側面から好きなこと、得意なことを知るツールもあります。

私がよく使うのはこの2つのツール。

 

職業興味検査(VRT)詳細はこちら>>

VRTカード
 

 

一般職業適性検査(GATB)詳細はこちら>>

 

職業興味検査の方は、「興味」とある通り、能力測定ではありません。

どんな仕事が好きなのか。

どんな仕事は得意そうだと感じるのか。

 

という、興味と自信の2つの点から、好きな分野。得意だと感じる分野を明らかにします。

次に、好きな分野にはどんな仕事があるのかを知ってもらい、その中から「やってみたい仕事」を選んでもらいます。

 

 

一般職業適性検査の方は、点を素早く打つ。計算をする。同じ図形を見つけるなどの能力測定検査を行い、自分の得意不得意を客観的に明らかにします。

日本人平均と比べて、それぞれの能力が高いのか低いのかを明らかにする。

 

次に、複数ある能力のうち、自分の中で得意な能力を生かした仕事は何があるかを知ってもらい、また、こちらも「やってみたい仕事」を選んでもらいます。

こちらの適正検査の方は、極端に低い場合には、病院での発達検査を勧める場合もあります。

 

幼少期に見過ごされていた障害を見つけるきっかけになったり、障害の需要ができていないがために、現実的な選択ができない若者や親御さんにも、特性に向き合っていただくきっかけになることもあります。

 

意識しているのは、検査の結果によって自己肯定感が下がらないようにすること。

また、反対に、実際の能力以上に、万能感が強くて、自分が凄い。なんでもできる。と、非現実的な自己像を持っていて、進路の希望が能力とかけ離れたところに行ってしまって、先生も保護者も困っている。というような時には、現実の受容のひとつのきっかけとして、使う場合もあります。

 

会話訓練も大事

大学や専門学校で頑張っていくためには(特に親元を離れて)、また、働くためには、周りの方とコミュニケーションをとることは大切です。

しかし、私の関わる若者の中には、場面緘黙に近い若者も多いです。

 

場面緘黙、つまり、ご家族とは話すけど、学校など他では一切話さない。などです。

完全な場面緘黙であれば、筆談やゲームを一緒にするなど、会話以外のコミュニケーションしかやりようがありませんが、ご家族以外にも、慣れて安心できれば少し話せる。という場合には、会話の訓練に通ってもらうことも、進路に適応するために大切なことです。

 

そういうお話が苦手な生徒にとっても、上述の職業興味検査や適性検査はとても有効です。

話さなくても興味や得意が整理できるわけですから。

 

そこで慣れてもらって、段々と会話が少しできるようになったら、時に、会話の補助になるような、問いかけを書いたカードを使ったり、好きなことについて、ワークシートに書いて語ってもらうなど、色々工夫して、会話をすることに慣れてもらいます。

ほかの人にも話しかけるとか、返事をしてみるといった宿題を出すこともあります。

 

そんな風に様々な角度で高校生へのキャリアコンサルティング面談を行っています。

8年ほど引きこもり支援機関でも、キャリアコンサルタントとして、沢山の若者の相談に乗ってきましたから、その経験が生きる場面もあります。

 

みんなが、自分の力で生きていける未来を応援しています。

もちろん、周りの力も借りながらね。

 

では、今日はこの辺で。

 

カウンセリング

お子さんの進路のことで悩まれている親御さん、

お子さんの不登校や引きこもりで悩まれている親御さんのご相談お待ちしています。

 

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【面談料金】

キャリアコンサルティング・カウンセリング・コーチング・魔法の質問イラストカードセッション

国家資格など実技ロープレ指導(国家資格キャリアコンサルタント・2級キャリアコンサルティング技能士

単発:1回 90分まで  16,000円

ZOOMオンライン(ご希望により音声のみ可能)で全国対応。対面は高知県高知市内のみ。

お時間の延長を希望される場合は、30分につき5,000円を頂戴します。10分過ぎた場合でも5,000円です。

 

キャリアコンサルタント試験実技指導の複数回割引メニューやお客様の声は、以下リンクをご覧ください(クレジット払い・コンビニ決済もあり)。
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https://trustykokoro.thebase.in/

 

継続キャリアコンサルティング・カウンセリング・コーチング(メッセージフォロー付き)

3か月コース(面談1時間×最大6回まで )150,000円

6か月コースA(面談1時間×最大6回まで)180,000円

6か月コースB(面談1時間×最大12回まで)270,000円


期間中、ご質問などに対して、メールやメッセージでのフォローをさせていただきます。分割払い可能。

 

メール・メッセージ相談単発

2往復まで  16,000円

いただくメール文字数の合計は2往復で2,000文字以内です。こちらからのお返事の文字数は含みません。いただくメールの文字数が少ない場合でも料金は変わりません。

例:1往復目1,500文字以内。2往復目500文字以内。=2,000文字以内。

 

経営者相談

【経営者 単発】

90分~120分 30,000円

従業員の方がいる場合。おひとりだけの自営の方は一般の方と同料金。

継続相談の場合は、メッセージフォロー付き経営者キャリアコンサルティングや顧問コンサルタント契約のご提案をさせていただきます。

※初回相談の上、法人と顧問契約やコンサルティング契約をさせいただいた場合は、初回相談料は無料になります。

 

【経営者 継続相談】

6か月コースB(面談1時間×最大12回まで)330,000円

期間中、ご質問などに対して、メールやメッセージでのフォローをさせていただきます。

 

※上記は経営者個人の方の仕事上および個人的なお悩みの改善や目標達成を支援するものです。経営されている企業の諸問題改善や採用や定着支援・パワハラ対策・メンタルや能力開発などの仕組み化や対処法の支援については、別途顧問契約でお見積りをさせていただきます。

 

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